Debian JP Project

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2006年のニュース

日本における Debian 関係のニュースや、Debian JP Project に関係するニュースを扱っています。一般的な Debian 関係のニュースは、Debian のニュースも参照してください。

セキュリティ関係のニュースについては、セキュリティ情報を参照してください。


2005年8月29日: 役員改選および新体制スタートのお知らせ

Debian JP Project では、会員の投票により役員選挙を行い、2005 年度の新 役員を決定いたしました。

投票の結果および当選者間での互選に基づき、以下のような体制で 2005 年度 の運営を 8月 29日より行なっていくことをお知らせいたします。

会長g新部 裕
副会長上川 純一
事務局長鵜飼 文敏
監事荒木靖宏

理事選挙・監事選挙の結果については、以下を参照してください。

新役員も現役員に引き続き、Debian JP のメンバーと力を合わせ、日本におけ る Debian、ならびにフリーソフトウェアの発展と普及に力を尽くす所存です。 Debian に共感される諸氏のご協力とご支援を今後ともよろしくお願いいたします。

理事会へのご提案等やご連絡は board@debian.or.jp までお送りください。


2005年6月6日: Debian GNU/Linux 3.1 がリリース

Debian Project は、約3年にわたる絶え間ない開発の末、Debian GNU/Linux 3.1、コードネーム「sarge」の公式リリースをここに発表いたします。Debian GNU/Linux は、計 11 種類のプロセッサアーキテクチャをサポートし、KDE、 GNOME、GNUstep デスクトップ環境を収録し、暗号ソフトウェアを備え、FHS バージョン 2.3 互換で、LSB 向けに開発されたソフトウェアをサポートする、 フリーのオペレーティングシステムです。

このリリースでは、完全なハードウェア検出と無人インストール機能を備えた、 新しい、モジュール化され、洗練されたインストールルーチンがあります。こ れは、新しい debian-installer の開発成果です。このインストーラは、約 30 もの言語で利用することが可能で、多くのグラフィックカード向けの X サー バの設定も含んでいます。

タスク選択システムは改訂され、より柔軟になっています。debconf は、パッ ケージの設定をより簡単に、よりユーザフレンドリにするツールで、ほとんどの パッケージに統合されています。Debian GNU/Linux は、DVD、CD、USB メモリ、 数枚のフロッピーなどの各種メディア、あるいはネットワークからインストー ルできます。これは今すぐにダウンロードできますし、多くのベンダ <http://www.debian.org/CD/vendors/> から DVD や CD-ROM をすぐに入手でき るようになることでしょう。

Debian GNU/Linux はパームトップやハンドヘルドシステムからスーパーコン ピュータまでのほぼすべての種類のコンピュータで動作します。Motorola 68k (m68k)、Sun SPARC (sparc)、HP Alpha (alpha)、Motorola/IBM PowerPC (powerpc)、Intel IA-32 (i386) と IA-64 (ia64)、HP PA-RISC (hppa)、MIPS (mips、mipsel)、ARM (arm)、それに IBM S/390 (s390) の計 11 のアーキテ クチャがサポートされています。

このリリースは多くの最新の巨大ソフトウェアパッケージを収録しています―― K Desktop Environment 3.3 (KDE)、GNOME デスクトップ環境 2.8、 GNUstep デスクトップ、XFree86 4.3.0、GIMP 2.2.6、Mozilla 1.7.8, Galeon 1.3.20, Mozilla Thunderbird 1.0.2、Firefox 1.0.4、PostgreSQL 7.4.7、 MySQL 4.0.24 および 4.1.11a, GNU Compiler Collection 3.3.5 (GCC)、 Linux カーネルバージョン 2.4.27 および 2.6.8、Apache 1.3.33 および 2.0.54、Samba 3.0.14、Python 2.3.5 および 2.4.1、Perl 5.8.4 等々。

Sarge は、OpenOffice.org (1.1.3) を収録した最初の Debian リリースでも あります。また、このリリースは、main ディストリビューションに統合され た暗号ソフトウェアを備えています。OpenSSH および GNU Privacy Guard は 標準でインストールされます。また、強力な暗号が Web ブラウザ、Web サー バ、データベース、その他このリリースで利用可能な多数のアプリケーション で提供されます。

Debian GNU/Linux 3.1 は、Debian-Edu/Skolelinux、Debian-Med、 Debian-Accessibility といった、教育向けパッケージや医学関係のパッケー ジ、障害を持つ人たちのために特別に設計されたパッケージの数を増やすのに 寄与したサブプロジェクトの成果を含んでいます。

以前のリリース版である Debian GNU/Linux 3.0 コードネーム「woody」から Debian GNU/Linux 3.1 への更新は、aptitude パッケージ管理ツールによって 自動的に処理されます。たいていの場合、apt-get パッケージ管理ツールでも 処理できます。例のごとく、Debian GNU/Linux システムは苦労なく、適切に、 ダウンタイムを強制されることなしに更新できます。Debian GNU/Linux のイ ンストールおよび更新の詳細な使用説明については、リリースノート <http://www.debian.org/releases/sarge/releasenotes> を参照してください。

Debian について

Debian GNU/Linux はフリーなオペレーティングシステムで、インターネット で共働する世界中の 1,000 人を超えるボランティアによって開発されていま す。Debian のフリーソフトウェアへの献身、非営利的な性質、開かれた開発 モデルは、GNU/Linux ディストリビューションの中でも独特のものです。

Debian プロジェクトの鍵となる強味は、ボランティアベースであること、 Debian 社会契約への献身、可能なかぎり最良のオペレーティングシステムを 提供しようとする決意です。Debian 3.1 は、その方針に向けた新たな重要な 一歩です。

連絡先

より詳しい情報を希望する場合は、Debian の Web ページ <http://www.debian.org> を訪ねるか、<press@debian.org> にメールを送っ てください。