パッケージを開発する上で目を通しておくと良い資料
「Debian パッケージを作ってみよう」と思い立った人が参考にすると良い資料をまとめました。
- Debian 新メンテナガイド
- 網羅的に一通りのパッケージングについて説明が加えられている文章です。 maint-guide-ja パッケージとしても提供されていますので、 インストールしておいて必要な時に参照すると良いでしょう。
- [入門]Debianパッケージ (書籍)
- 上記の資料を抑えた上で、さらに詳しくパッケージのためのツールやその基本的な動作を把握したい方にお勧めの書籍です。
より高みを目指すパッケージ作成者のための資料
単にパッケージを作成するのではなく、それを Debian 本体へ還元することによって、開発作業の重複を避けられたり、様々な面でアドバイスをもらえるなど色々なメリットがあります。 しかし、それを実行するためには既存のルールやポイントを理解しておく必要がでてきます。 以下では、Debian プロジェクトでよく使われる用語やパッケージのポリシー、開発者が従うべきルールなどの資料をまとめてあります。
- Debian でよく使われている略語の解説
- ITP、WNPP、DFSG…など Debian では専門用語の略語が使われる場面が多々あります。一般的な辞書には決して載ることが無い Debian 独自の略語について説明が必要な場合はこちらをご覧下さい。
- パッケージと英語
- パッケージには説明文 (description) が必須です。この記述の仕方についても良い説明文/悪い説明文があります。良い説明文を書くにはどの点に気をつけたら良いのか確認しましょう。
- Debian ポリシーマニュアル (英語)/ (日本語訳)
- 現在のパッケージが従うべきパッケージングポリシーについてまとめたものです。
また、debian-policy パッケージ として提供されていますので、
インストールしておいて必要な時に参照すると良いでしょう。
Debian JP Project が提供する日本語訳もあります。 - Debian 開発者リファレンス
- Debian 開発者としてのベストプラクティスがまとめられています。
- Debian 開発者のコーナー
- Debian の開発や改良を行っていくために必要な情報が集まっています。 第11回 関西 Debian 勉強会資料内の「Debian 開発者のコーナーの歩き方」(大浦 真 氏)の紹介などを参考に見て回るなどしましょう。
その他資料
Debian JP Project におけるパッケージ開発支援
- News for Debian developers 訳の提供
- Debian 開発の今現在の動向を伝えてくれる開発者向けニュースの訳を逐次提供しています。 これにより、すべてのメーリングリストに目を通さなくても最新の開発体制の変更やツールの変更などを知ることが可能です。
- 定期的に勉強会を開催
- 既存の Debian 開発者や Debian パッケージメンテナを交えて 「東京エリア Debian 勉強会」ならびに 「関西 Debian 勉強会」がそれぞれ月1回程度のペースで開催されています。 今後の予定についてはこちらをご覧下さい。
- IRC を始めるための情報
- メーリングリスト以外でも情報交換を行う場合に IRC は有効な手段です。
- Debian Project メンテナとして登録されている Debian JP Project メンバー
- 実際に開発したパッケージを Debian として配布するためには既存開発者によるパッケージのアップロードが必要となります。
- Debian Project メンテナ登録 mini-HOWTO
- 内容が古くなっていますので、更新してくれる方を募集しています。我こそは、という方はメーリングリストで名乗りを上げてください。