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2012年03月05日

開発ニュース寄せ集め (第 28 号)

このニュースは http://wiki.debian.org/DeveloperNews でまとめたものです。 寄稿はご自由にどうぞ。

Debian メンバーのポートフォリオサービス

Debian メンバーのポートフォリオサービス (以前は Debian 開発者のポートフォリオ サービスとして知られていました) が http://portfolio.debian.net/ で利用できる ようになりました。この変更の目的は、パッケージングをしない人も私達のメンバーとなった ことへの対応です。サービスはまだ開発中で、私がホストしています。サービスの改善の提案 や、皆さんの言語への翻訳を歓迎します。サービスのソースコード (Python/Pylons) は、 GNU Affero General Public ライセンスによる許諾のもと、公開 git リポジトリ で入手できます。

-- Jan Dittberner

PTS でのリリースゴールバグの表示

パッケージトラッキングシステムでは、あなたが担当しているリリースゴール の一部となっている未解決のバグを、常にTODOとして強調して表示するように なりました。例えば http://packages.qa.debian.org/twinkle のように。

-- Raphaël Hertzog

トランジションの状況が PTS に表示されます

パッケージ追跡システムで、進行中もしくは予定されている testing のトランジションにその パッケージが含まれている場合、目立つ警告が表示されるようになります。これによって、トランジション をさまたげかねないアップロードをメンテナが避けるようにし、トランジションのトラッカーdebian-release アーカイブ移行関連バグ一覧へのリンクを提供します。

-- Raphaël Hertzog

dh_linktree ヘルパーツール

パッケージに PHP/javascript ファイルの埋め込みコピーが含まれている (もしくはその他の ファイルが as-is として直接配布される) 場合、それをパッケージされたものへのシンボリック リンクに置き換えるのは面倒なものです。新しい dh_linktree ツール (dh-linktree パッケージ) がこの作業を手助けしてくれます。 埋め込みコピーに対応する Debian パッケージをビルド依存に含めて、何をするのか書かれた debian/foo.linktrees ファイルを作成するだけで構いません。dh_linktree はシンボリック リンクのツリーを作成し、(必要に応じて) ${misc:Depends} に依存関係を追加してくれます。 いくつかの動作モードがあります:

  • 埋め込み: 条件つきで、指定された場所にディレクトリ全体を統合します
  • 置き換え: パッケージがインストールしたファイルを、対応する公式パッケージのファイル へのリンクで単に置き換えます
  • 重複排除: 置き換えと同様ですが、ファイルが全く同一の場合のみ処理を行います

詳細については、dh-linktree パッケージをインストールして、dh_linktree(1) の マニュアルを読んでください。

-- Raphaël Hertzog

パッチのタグ付けガイドライン: DEP-3 のステータスが ACCEPTED になりました

DEP-3 は ACCEPTED ステータスに昇格しました。このフォーマットによって、 Debian パッケージに追加したパッチを文書化するにあたって使用が推奨されている 一連のヘッダが標準化されます。

-- Raphaël Hertzog

この記事について

この記事は debian-devel-announce に流れたニュースの翻訳です。 翻訳は佐々木洋平さん・倉敷悟が行いました。 また、victory さん・河田鉄太郎さんから多数のコメントをいただきました。 ありがとうございます。

2012/03/05 21:17 リンク

2012年02月09日

開発ニュース寄せ集め (第 27 号)

このニュースは http://wiki.debian.org/DeveloperNews でまとめたものです。 寄稿はご自由にどうぞ。

Planet Debian 派生物

Debian 派生物調査からの最初の具体的成果は、Planet Debian 派生物 の作成です。Debian から派生したディストリビューションに興味をもっている皆さんの ために、派生物調査で挙げられているすべてのディストリビューションについてのブログと プラネットを集積しています。 調査に参加するディストリビューションが増え、調査ページのメンテナが新しくブログや planet の URL を追加するにつれて、フィードのリストは半自動的に拡大されます。 さらに Debian のインフラストラクチャーへの派生物に関する情報の統合が計画 されており、次の目標はパッケージ情報です。

-- Paul Wise

win32-loader.exe が GNU/Hurd Debian-Installer にアクセスしやすくなりました

バージョン 0.7.4 以降、Samuel Thibault さんのお陰で、(ミラーネットワークから利用出来る) win32-loader.exe のスタンドアロンフレーバにより、Windows のホストを GNU/Hurd Debian-Installer で簡単にリブート出来るようになりました。

Windows ホストから実行する際、この実行ファイルは Debian-Installer をダウンロードし、 Debian-Installer がシームレスに起動するように Windows のブートローダを設定します。 どのバージョンの Windows でも動作すると思われ、GNU/Linux、GNU/kFreeBSD および GNU/Hurd フレーバの Debian-Installer をダウンロード出来ます。

-- Didier Raboud

Wiki のバグステータスが Launchpad のバグに対応

wiki にあるバグステータス JavaScript はバグのステータスをチェックして、有用な タイトルをつけて、クローズされているかオープンになっているかによって異なるスタイル を適用します。Paul Tagliamonte さんの助力のおかげで、既存の Debian バグ トラッカーに加えて Launchpad バグトラッカーへのリンクがサポートされました。これを 利用するには、UbuntuBug もしくは LaunchpadBug の InterWikiリンクを 使うか、Launchpad のバグに通常のリンクをはってください。これを拡張して他のバグ トラッカーもサポートするようにしたい人がいたら、wiki 設定を確認の上、パッチ をつけてwiki.debian.org疑似パッケージにバグを登録してください。

-- Paul Wise

dh-exec が不安定版に入りました

Debhelper (compat レベルが 9 以上) では、設定ファイルを実行可能にして、そういった スクリプトの出力を設定ファイルの中身として使うことができます。

dh-exec は、そのようなスクリプトの作成を、標準化されて理解しやすい形で 補助するためのスクリプトとプログラムの集合です。

これらによって、次のようなタスクにヘルパーが提供されます:

  • 様々な debhelper ファイルの内部で変数を展開 (環境変数や、multi-arch 関連も含めた dpkg-architecture による変数)
  • dh_install を拡張し、拡張書式を使うことでコピー時のファイル名変更をサポート

dh-exec は不安定版で利用可能で、上記の機能のいずれかを必要とする人は誰でもすぐに 使うことができます。

-- Gergely Nagy

派生物とのパッチ生成を試作

Debian 派生物調査統合における、2番目の具体的な成果は Debian と派生物間の debdiff を生成することです。 Debian から派生したディストリビューションで、どのようなパッチが適用されているのか 興味がある人向けに、このサービスでは、派生物調査で示されているディストリビューションで、 その apt sources.list コードに deb-src エントリがあるもの全てについて、 [snapshots.debian.org[13] のデータベースとファイルを使って一連のパッチを生成します。 多くの問題があって、サービスはまだ稼動していません。サービスが稼動すれば、一連のパッチは より多くのディストリビューションが調査に参加し、調査ページのメンテナが deb-src 行を彼らの apt sources.list に追加するにつれて、自動的に拡大するでしょう。 Debian インフラストラクチャへの派生物情報の統合はさらに進められる予定で、次の 目標は派生物のパッケージ情報をまとめていくことです。

-- Paul Wise

この記事について

この記事は debian-devel-announce に流れたニュースの翻訳です。 翻訳は石井一夫さん・今井伸広さん・倉敷悟が行いました。 また、victory さんから多数のコメントをいただきました。 ありがとうございます。

2012/02/09 21:47 リンク

2011年03月25日

開発ニュース寄せ集め (第 26 号)

このニュースは http://wiki.debian.org/DeveloperNews でまとめたものです。 寄稿はご自由にどうぞ。

DebConf ニュース

DebConf チームは現在、DebConf12 の入札の検討と DebConf11 の準備についてミーティングをしています。 DebConf12 をどこで開催するかを決めるミーティングは、協定世界時の 4 月 22 日の 20:00 から開催されます。

最新の DebConf11 の報告 によると、特に国と地方の行政からのサポートにより、 Debconf11 の準備は順調とのことです。

ボスニアを訪れるためのビザを必要とする、またはビザについて何か問題がある可能性の ある人は、ビザについてのウェブページをみて、penta で登録して visa@debconf.org で準備チームに連絡をとりましょう。DebConf11 準備チームはスルプスカ共和国政府から 援助を受けています。

DebConf11 は、4 月 1 日までには登録できるようになっているのが目標です。 いつも通り、DebConf に参加するための資金提供が必要なら、最終期限までに 申し込んでください。資金提供が受けられるかについては悲観しないでください。 あなた自身や会社が DebConf を財政的に援助してくれるのであれば、 資金提供についてのウェブページをご覧頂き、可能な額の寄付をお願いします。

カンファレンスの期間、とてもやりがいのあるボランティアを行うことを含め、 別の方法で DebConf11 を援助するには、"どのような援助ができますか?"の ウェブページを見てください。

DebConf に参加した、またはどのようなものか興味があれば、3 月 14 日に でることになっている、DebConf10の最終報告を探し、一読してください。 報告は昔のものも存在し、フィンランドでの DebConf5 までさかのぼることができます。

-- Paul Wise

Multiarch サポート

multi-arch サポートに向けて dpkg は順調に進んでいます。 しかし、複数のアーキテクチャから同じパッケージを co-install する ことが可能となることにより様々なパッケージにおいて想定していることが 通用しなくなるでしょう。その問題と、それがどのように 修正されるかについての詳細を知るには、このメッセージを debian-devel で確認してください。それらの問題で影響を受けそうなあらゆるパッケージの 報告を返してください。

-- Raphaël Hertzog

win32-loader.exe がミラーネットワークからも利用可能に

バージョン 0.6.22 以降、FTP マスターの支援のおかげで、win32-loader.exe は Debian の公式ミラーからもダウンロード出来るようになりました。Windows マシンで実行した場合、この実行ファイル (x86 CD に収録されている setup.exe のスタンドアローンフレーバ) は Debian-Installer カーネルおよび initrd をダウンロードして、Debian-Installer からシームレスに再起動出来るように Windows のブートローダを設定します。すべてのバージョンの Windows で動作すると思われ、GNU/Linux もしくは GNU/kFreeBSD のどちらのフレーバの Debian-Installer でもダウンロード出来ます。

-- Didier Raboud

チーム特有の NM 質問集

チーム特有の P&P、T&S 質問集を私宛に送って欲しいと(呼びかけました)[12]。 返信は整理した後にチーム毎に一つのファイルとして NM テンプレートリポジト リに追加する予定です。これらは NM にとってだけではなく、人々に、そのチー ムの動きについて精通する方法を提供する上で有益なものとなるでしょう。

-- Enrico Zini

Debian ゲームチームのミーティング

Debian ゲームチームでは、3 月 18 日の午後 9:00 UTC にミーティングを 予定しています。Debian の内外でゲームをメンテナンスしていたり、ゲームと Debian に関心がある人に参加するよう呼びかけて、いろいろなトピックについて一緒に議論 したいと考えています。議題はまだ決まっていませんので、どんな項目について話を するか決めるために、投票に書きこみをお願いします。

-- Paul Wise

この記事について

この記事は debian-devel-announce に流れたニュースの翻訳です。 翻訳は石井一夫さん・今井伸広さん・佐々木洋平さん・中尾隆さん・倉敷悟が行いました。 また、victory さんから多数のコメントをいただきました。 ありがとうございます。

2011/03/25 09:02 リンク

2011年02月24日

開発ニュース寄せ集め (第 25 号)

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Debian QA ミーティング

Debian QA ミーティングがフランス、パリにある Center for Research and Innovation on Free Software(IRILL)開催されます。このミーティン グは 3月18日(金)午後から始まり、3月20日(日)に終わる予定です。参加予定で 旅費の支援が必要な場合には、sprint への援助を受けられるように2月8日(火) までに wiki にあなたの情報を追加して下さい。

squeeze のリリースがマイクロブログで実況されます

Debian squeeze のリリースが Debian の identica アカウントマイクロブログ に実況されます。 リリースプロセスのいくつかの段階はかなり長く、退屈です。 そのためこれらの静かな段階は Debian に関する冗談やその他興味深い実話で埋められるでしょう。 冗談や興味深い実話伝えることで手伝ってもよいという方がいたら、スレッド に返信してください。

-- Paul Wise

Debian派生物調査

Debian 派生物フロントデスクは、すべての Debian 派生物の調査行っています。 あなたが Debian 派生物の代表である場合、テンプレートに基づいてあなたの派生物についての ページを追加してください。Debian派生物調査における将来の計画には、Debian 派生物の経過状況を把握したり、 Debian で作業している人向けに便利な情報をもっと追加したり、機械的に処理できる情報を含めるなどして、 結果的に派生物についての情報を Debian のインフラに統合する、といったことが含まれています。 さらに、Debian から派生したディストリビューション代表者に Debian 派生物 フロントデスクIRC チャンネル およびメーリングリスト への参加を招待したいと考えています。

-- Paul Wise

planet.debian.org のポリシー

Planet Debian の管理者が、Planet Debian のポリシーを改訂して、Planet のホームページからリンクしました。このポリシーは、(読み手にせよ、書き手にせよ、) すべての Planet Debian ユーザが読むように勧められていて、誰が Planet Debian に登場できるか、何が Planet Debian に投稿されるか、また、各種の Planet Debian サービスからメリットを得るための技術的な文書などのトピックをカバーしています。

主な変更点は、Planet Debian ではフィルタリングされていない webbugs に難色を示し、 フィード削除の理由となり得るという点です。現時点では、feedburner のトラッキング画像だけが削除されています。自動的にフィードに挿入される、 ブログが配信されているのとは別のホストにある画像は、追跡目的に利用されることが知られており、webbug とみなされます。もし、フィードに webbugs が含まれてしまっている場合は、 フィードを除外されないための追加のフィルターを提供してください。パッチは、planet@debian.org に送ってください。

-- Stefano Zacchiroli & Raphaël Hertzog

override の差異一覧

ポリシーの 2.5 節 によれば、パッケージは自分よりもプライオリティが低いパッケージに 依存してはいけないことになっています。これをよりよく順守するため、FTP チームでは yaml 形式 で override に差異のあるパッケージ一覧 を出力しています。 自分のパッケージが間違っていると思う場合は、次のアップロードで修正してください。間違っている のが私たちの override だとお考えなら、自分のパッケージの override を変更するよう、 ftp.debian.org にバグ登録してください。 より詳しくは、http://lists.debian.org/4D2CDDF5.2000600@debian.org をご覧ください。

-- Alexander Reichle-Schmehl

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2011/02/24 20:47 リンク

2010年11月25日

開発ニュース寄せ集め (第 24 号)

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packages.d.o のスクリーンショット

もうお気づきかもしれませんが、packages.d.o に Debian スクリーンショットサイトへのリンクとともに スクリーンショットが表示されるようになっています。"No screenshot available" の画像が出てスクリーンショットが表示されないところは、ユーザにスクリーンショットの投稿を求めているところです。 誰でも簡単に寄稿出来て、承認後には、スクリーンショットがウェブページpackages.d.osynapticaptitude-gtksoftware-center、さらに、 games-thumbnailsgoplay を経由して利用可能になります。Debian スクリーンショットサイトはすでにほぼ 2 年間運営されており、1700 ものパッケージから 2200 を越すスクリーンショットを集めていますが、 多くのパッケージのスクリーンショットが足りていないので、今日にでもアップロードするといいと思います。 スクリーンショットのメタデータは JSON (12) か UDD で利用可能です。Debian スクリーンショットサイトの裏で動いている debshots で作業したいなら、git のリポジトリをチェックアウトして、Christoph Haas さんにパッチを送ってください。 特に、packages.d.o との統合に関して、様々な改善が予定されています

-- Paul Wise

BTS のバージョン追跡の解説

BTS においてどの様にバージョンを追跡しているのかについて、未だに多くの混 乱がみうけられます。この件に関する多少長いブログ記事を書きました。 この記事では、しばらく前に閉じられているにもかかわらず、アーカイブされな いバグがあるのは何故かを説明しています。

-- Gerfried Fuchs

dpkg-dev の最新機能

Raphaël Hertzog さんが dpkg-dev の最新機能についてブログに書いています。 また、彼はフランスのパリで最近開催された MiniDebConf でもトークセッションを 行いました (スライド)。彼のブログ記事とトークは、いくつかの領域をカバーする もので、次のような内容を含んでいます。新しいソースパッケージ形式、ソースパッケージの ビルドオプション、メンテナスクリプトのヘルパー、ベンダー差分のサポート (パッチと ビルドルール)、ライブラリ向けのシンボルファイル、それからビルドフラグのカスタマイズ、 などなど。

-- Paul Wise

Ultimate Debian Database を用いたバグの検索

バグ (RC バグを含む) の検索に、いくつもの条件を指定できる 検索エンジンを提供する Ultimate Debian Database 用の 新しいウェブインタフェースがあります

-- Lucas Nussbaum

バックポートされたパッケージの状態を再評価

バックポートされたパッケージの状態を再評価する呼びかけをメールしました。 squeeze 版よりもバックポートが古くなっている理由が、もはや妥当でなくなって いるなら、再度パッケージを同期させておくとよいでしょう。セキュリティ修正や ポイントリリースによる更新がやりやすくなります。

-- Gerfried Fuchs

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2010/11/25 21:47 リンク

2010年08月26日

開発ニュース寄せ集め (第 23 号)

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Debian MiniConfなど

そういうわけで、Debconf が終わって、すぐに寂しく思うことでしょう(というか寂しがってるでしょう?)。 いつでもこれを少しばかり悲しむ人はいますが、 それゆえに必然として来年再び皆さんと会うために 私たちは帰ってきます。また、来年までの一年間、皆さんが寂しい思いをする必要はありません。

今年はじめに、MiniDebCampがタイで開催され、およそ30人の地元の人と、ヨーロッパや、オーストラリア、 日本、台湾から5人が出席しました。伝えられるところでは、DebConf の終了時と日程が重なったインドの MiniConf では、ほぼ200人の参加者がありました

10月の終わりには、MiniConfがフランスのパリで開催されます。11月の初めには、Debian MiniConf が、 ベトナムのホーチミン(サイゴン)市のFOSSASIA で開催されます。このようなイベントは、世界中の Debian コミュニティの発展を助けます。どうかそれに出席し、トークを行ったり、あなたのブログや、ミニブログ、 メーリングリスト、irc/チャットチャンネルでPRしたりすることでサポートしてください。 もし、これらのイベントのうちの1つを組織しているならば、あなたの Debian MiniConf のために <country><year>.mini.debconf.org ドメインを得るためにDebConfグローバルチームへの 連絡を考慮してください。 また、あなたの Debian 関連イベントをDebianウェブサイトのリストに 掲載するために、Debian イベント関連のアドレスに連絡してください。

-- Paul Wise

Debian Maintainer index

Enrico Zini が現在の全 Debian メンテナ (DM) とその保守するパッケージを一覧する すばらしい概観ページを作ってくれました。

-- Stefano Zacchiroli

GoogleCode redirector

最近 GoogleCode redirector のベータテストを始めました。 これは debian/watch (by uscan(1) and DEHS) で使われることを想定しています。 自由に使って、バグ報告や機能要求をしてください

-- David Paleino

Debian プロジェクトニュースへの DD のコミット権限

Debian プロジェクトニュースに(編集、レビュー、翻訳の形で)寄稿している Debian 開発者は、 特別に権限を要求することなくコミット可能です。 alioth の subversion リポジトリでは、既に全 Debian 開発者に書き込み権限を与えています。 さらなる詳細については、 http://wiki.debian.org/ProjectNews/HowToContribute にあります。

-- Alexander Reichle-Schmehl

Debian 開発者のポートフォリオサービス

最近、Debian 開発者のポートフォリオサービス にいくつか新しい情報の種別を追加しました。

  • ユーザの Debian wiki ホームページへのリンク (URL パラメータ wikihomepage で指定されるものか、大文字で始める名前から生成されるもの)
  • ユーザの Debian フォーラムページへの任意のリンク (フォーラムの id が URL パラメータ forumsid として指定された場合のみ)
  • MIA 情報向け ssh コマンドライン、保有している debian.net ドメインと所属グループ
  • db.debian.org から GPG 鍵を取得するための finger コマンドと URL
  • db.debian.org から開発者情報を取得するための finger コマンド

日次で gpg 鍵情報を keyring.debian.org と同期するための cron ジョブも追加しました。 DDPortfolio は、Debian maintainer および Debian developer キーリングの 情報を使っています。

Debian Maintainer の GPG 指紋とフルネームは、Debian Developer の場合と同じ方法で email アドレスから自動的に取得されるようになりました。

ddportfolioservice に新しいアイデアを淀みなく提供してくれた Paul Wise (pab) さん に感謝します。

-- Jan Dittberner

#debian-ubuntu on OFTC

Lucas Nussbaum が OFTC の IRC チャンネル #debian-ubuntu についてブログ記事を書いています。 あるパッケージがUbuntuではどんな状態なのか(そしてその逆も)、疑問がある場合に非常に有用です。

-- Raphaël Hertzog

チームアップロード

一つのメーリングリストに全てのバグレポートを集めていて、Maintainer や Uploader への直接記載なしに、メンバーによる通常のアップロードを許可しているパッケージング チームがあります。こういった場合に、特別な一行目 * Team Upload. があると、 アップロードが NMUと間違われるのを避けることができます。devscripts パッケージ の debchange (dch) ツールは、--team コマンドラインオプションを使う ことで チームアップロード をサポートします。

-- Charles Plessy

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2010/08/26 23:47 リンク

2010年07月14日

開発ニュース寄せ集め (第 22 号)

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LWN サブスクリプション

現在、DD に加え、DM も HP がスポンサーしている LWN サブスクリプションを受ける 資格があると Bdale Garbee さんはアナウンスしました。 現時点で約571人の DD と DM が HP がスポンサーしている LWN サブスクリプション の恩恵を受けています。

-- Paul Wise

ubuntudiff.debian.net

UbuntuDiff と呼ばれる新しいサービスがセットアップされました。 それは、grep-dctrl クエリを指定したり、またはショートカット(例えばpackageuploaders)を使用することにより Ubuntu の変化が、 Debianパッケージになされるのを即座に見ることを可能にします。 あなたのフィードバックとバグレポートを歓迎します。

-- Mehdi Dogguy

debian.net の TXT レコード

Debian のシステム管理者は、各 debian.net ドメインに対する TXT レコード を有効にしました。これは、そのドメインが DD によるスポンサードなのか、 あるいは、非 DD によって管理されているのかを示すのに使うとよいとされて います。CNAME レコードは、その他のレコードとは組み合わせられないので、 debian.net ドメインに CNAME を追加するのではなく、正規の名前に対して TXT レコードを追加すべきことに注意してください。

-- Paul Wise

Debian システム管理チームは支援を求めています

先日、Setephen Gran は移植開発者およびプロジェクトのメーリングリストに 対して移植用計算機上での chroot のメンテナンスについての支援要請 を送りました。数人の人々が応募してくれて、実際に手助けをしています(感謝します!)。 ですが、まだまだ手が足りていません。 興味のある方はこのメッセージを確 認し、DSA に連絡を取って下さい。また Peter Palfrader は、移植用の chroot のアップデートに関する最近のメールにおいて、 DSA が管理しやすいメール題名のフォーマットについて述べています。

-- Martin Zobel-Helas

PTS 経由で Ubuntu のバグをメール受信

気になるパッケージについての、Ubuntu のバグメールを Launchpad を使うことなく (そこでパッケージ毎の登録をしなくても) 購読することができるようになりました。これは 新しいオプトインの PTS キーワード:derivatives-bugs として実装されています。

自分のパッケージ全てを購読するなら、(デベロッパーズリファレンスにある通り) 'keyword [email] + derivatives-bugs' を使います。 'derivatives' (Ubuntu diff など。これもオプトインです) をあわせて購読しても よいでしょう。

言うまでもないことですが、他の派生ディストリビューションでこのようなデータ提供に 関心があるという場合は、遠慮なく Debian QA チームに連絡してください。

また、自分がメンテナンスしているパッケージを購読しているか定かでないなら、 UDD スクリプトを使って購読の漏れを確認することができます。

-- Lucas Nussbaum

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2010/07/14 08:47 リンク

2010年07月02日

開発ニュース寄せ集め (第 21 号)

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DEHS は 10000 パッケージを監視しています

これを書いている時点で、DEHS の watch ファイルはマイルストーンである 10000 個に、わずか 45 個だけ届いていません。それらのうち 7480 個のパッ ケージだけがアップストリームに追従しています。詳細は、統計を確認し てください。

815 個以上の 動作していない watch ファイルの修正を手伝ったり、自分 のパッケージに watch ファイルを追加したり、なんて事を考えてくれませんか?

-- Raphael Geissert

ソースパッケージの 3.0 (quilt/native) への転換
  • この移行に伴い、新しい lintian タグを要求しました (#566820参照)。 複数のソース形式が利用できるようになったので、 debian/source/format ファイルを用意して対象のソース形式を常に明記することが推奨されます。 ソース形式を選択する際、古い "1.0" 形式を使い続ける理由がない限りは "3.0 (quilt)" または "3.0 (native)" を選択すべきです。

  • Debian 5.0.4 のリリースによって、安定版の dpkg-dev がバージョン 1.14.28 に更新されました。 これによって追加の上流 tarball の "component name" にダッシュを使うことが可能になりました。 このバージョン以後の dpkg-source で展開したソースパッケージは、 展開時に quilt がインストールされていなくても完全に quilt 互換にもなっています。 つまり、古い buildd — 安定版の最新版がインストールされているとして — でも debian/rules での quilt の使い方にそのままで対応できるようになったということになります。

  • 1000 以上のソースパッケージ がすでに新しいソース形式である "3.0 (quilt)" や "3.0 (native)" を使っています。あなたのパッケージはもう更新しましたか?

-- Raphaël Hertzog

DEHS が形式3.0のソースパッケージに対応しました

DEHS の形式 3.0 のソースパッケージへの対応が DEHS2 のリリースまでに追加できるとは思っていませんでしたが、 提供されたパッチのおかげで対応するようになりました。

パッチをくれた Didier Raboud さんに感謝!

-- Raphael Geissert

userdir-ldap メールのゲートウェイが更新されました

debian.org マシンのサブセットのみの ssh キーの出力のサポートするために、 db.debian.org メールのゲートウェイが更新されました。これは、ssh 公開鍵に 「allowed_hosts=fqdn1,fqdn2」をあらかじめ追加することにより、行うことができます。 くわしくは、メールのゲートウェイの説明書をご覧ください。

-- Martin Zobel-Helas

piuparts.d.o

RFH: 利用可能な piuparts のログファイルに基くバグを、修正するだけでなくバグとして 登録する手助けが必要です。現時点で、piuparts は (19000 以上のバイナリパッケージから) 500 以上のポリシー違反を見つけていますが、これを書いている時点で serious なものが 28 あるとはいえ open なバグとして登録されているのはおよそ 60 に過ぎません。 このバグ登録の取り組みは、これまでのところ重要なポリシー違反に注力しています。

piuparts の既存バグにパッチを登録頂くのも歓迎します。BTS には piuparts の有用性 (と使いやすさ) をもっと改善する、とても素晴らしいアイデアがあります。

実施されている piuparts テストを再編成する計画があります。今のところ、sid テスト (sid 環境でインストール、除去、パージ) と、lenny 環境に lenny 版のパッケージをインストールしてから squeeze にアップグレードし、除去とパージ をした後、squeeze 環境単独でそうする (squeeze と呼ばれる) テストがあります。 計画は、sid, squeeze, それから lenny2squeeze という環境でのテストに移行 するというもので、よって (2 つの異なるテストではなく) 同じテストを3 つの設定で 行うことになります。 パージの後にファイルが残っている、といった余り深刻ではないポリシー違反によるテスト失敗は、 lenny と squeeze で無効にして、sid で有効にできます。 概してテストは、sid では杓子定規に、squeeze では融通を利かせて、lenny2squeeze では 寛容になされるべきです。このセットアップが、squeeze のフリーズが始まるまでに、理想を 言えばそれより早く準備できるようにしたいと思っています。

これができるまで、現状のセットアップでテストされたパッケージをより多く見るには、

527063 ([shared-mime-info] owned and unowned files after purge)

を修正してください。

最後に、これは piuparts をいい感じにするということではなく、ポリシーを遵守すること であり、それはユーザを幸せにしますので、現実に利点があるのだということを強調しておきたい と思います。インストールの失敗であれば明白ですが、数百万の自動化されたインストールで 使われている DEBCONF_FRONTEND=non-interactive についても考えてみてください。

-- Holger Levsen

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2010/07/02 20:32 リンク

2010年07月01日

開発ニュース寄せ集め (第 20 号)

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ビルド失敗時の通知

自動ビルドシステムが、ビルド失敗時に、パッケージ追跡システム (PTS) 宛にメールで通知するようになりました (キーワード buildd)。 2009 年 1 月 7 日以降に、キーワード "default" でパッケージを購読した人は、これらの通知を受けとるようになります。 また、キーワード buildd は、新規にパッケージを購読する際のデフォルトキーワードに含まれます。 これらの通知は、必ずしもパッケージに対するバグ報告だとは限らず、他のパッケージや一時的なインストール不可、 アーキテクチャ固有の破損に起因する場合もあることに留意してください。いずれにせよ、ビルドログを見ていただけると幸いです。

-- Philipp Kern

experimental, non-free, backports.org, debian-edu そして volatile の公式自動ビルドインフラストラクチャへの統合

これまでは、非公式自動ビルドネットワークによってそれぞれ独自に wanna-build の状態とログが処理されてきました。これらは今後 buildd.debian.org で動いている公式な設備へ統合されます。 非公式ビルドの過去のログもまた、統合される予定です。これによってビルドの状況とログは、 リンク先 を通じて、普段通り取得できるようになります。 実際のビルドは、多様なアーキテクチャにおいて、ビルドの負荷に依存して、 公式もしくは非公式のホストへと分けられるでしょう。

-- Philipp Kern

buildd ソフトウェアの統一

自動ビルドインフラストラクチャに使われる sbuild と buildd のバージョンを統一する作業が進行しています。 不安定版からの公式なバージョンに依存するようにはまだなっていませんが、 使用されている sbuild はすでにそれらに近づいていて、 リンク先 で見つけることができます。 ほぼすべての buildd がすでに単一のバージョンの buildd と sbuild を使用するように変更されていて、 今月末までに移行を完了出来ると見ています。 これはパッケージの展開やインストールに、chroot 環境に含まれるツールを使用するようにもなっています。

-- Philipp Kern

debtags に基づく WNPP のバグの閲覧

wnpp-by-tags により、バグの属しているパッケージの debtags に基づいて WNPP のバグ (RFP を除く) を閲覧することが可能となりました。 たとえば、どんなバグが suite::gnome に関係するか、 または、どんなバグが implemented-in::python にあるパッケージに属しているかを見ることができます。

-- Serafeim Zanikolas

PTS の CSS スキンが無効化されています

ここのところ、PTS ではデフォルト以外の CSS スキンが壊れた状態です。結果として、CSS 選択フォームが一時的に無効にされました。 デフォルト以外の CSS を本当に気にしている人は、debian-qa@lists.debian.org に連絡して、メンテナンスを申し出てください。

-- Stefano Zacchiroli

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この記事は debian-devel-announce に流れたニュースの翻訳です。 翻訳は石井一夫さん・今井伸広さん・佐々木洋平さん・中尾隆さん・倉敷悟が行いました。 また、victory さん・かねこせいじさんから多数のコメントをいただきました。ありがとうございます。

2010/07/01 23:47 リンク

2010年06月18日

開発ニュース寄せ集め (第 19 号)

このニュースは http://wiki.debian.org/DeveloperNews でまとめたものです。 寄稿はご自由にどうぞ。

GPG キーサイン coordination は wiki.debian.org に移動しました

GPG キーサイン coordination page は、旧来の PHP で稼働するシステムから Debian wiki に移動し、より簡単に編集できるようになりました。

  • http://wiki.debian.org/Keysigning
  • http://wiki.debian.org/Keysigning/Offers
  • http://wiki.debian.org/Keysigning/Need

    -- Christoph Berg

Debian OpenSSH の VCS の変更と支援の要請

Debian にとって重要な OpenSSH パッケージのメンテナンスを支援したいと考 え、最終的に、よりよい VCS でパッケージの履歴を管理することにし、実際 に使えるようになりました。詳しくは、 http://lists.debian.org/debian-ssh/2010/01/msg00017.html と http://wiki.debian.org/Teams/DebianSsh を見てください。Debian 開発者で 支援に興味のある人は、私まで連絡してください。

-- Colin Watson

LXDE のカスタマイズがより簡単になりました。

sid にある LXDE の構成要素の幾つかは、最近になって更新もしくは変更され ました。

この更新/変更によって、lxsession ではカスタムセッション名がサポートさ れました。また、lxpanel は XDGCURRENTDESKTOP を読めるようになり、 LXDE の代わりに他のデスクトップ環境のアプリケーションメニューも表示で きるようになりました。これによって、Debian Pure Blends を用いたカスタ マイズされた LXDE 作成がより容易に行なえます。

lxnm と lxpanel-netstat-plugin はともに廃止予定です。lxnm は wicd への 移行が推奨されており、live-helper などの他の Debian のユーティリティ では既にそのように変更されています。

-- Andrew Lee (李健秋)

WNPP BTS レポートがカテゴリ分けされました

ユーザタグとユーザカテゴリを活用して、WNPP BTS レポートの見え方が新しくなりました。 これによって、他より多くのバグをもっている (疑似) パッケージの BTS ページでナビゲーション がしやすくなります。Sandro Tosi さんが、カテゴリをあてはめるための適切な制御メッセージを 思いついてくれたおかげです。

バグの並び替えに使っているユーザタグはレポートの表題を元にしています。 WNPP のサイトでフォーマットが説明されています。

-- Raphael Geissert

ソースフォーマット "3.0 (quilt)" の更新

dpkg 1.15.5.4 以降の dpkg-source は、quilt が使用する .pc ディレクトリを (quilt を使わない場合でも) 作成します。また、パッチが適用されているかいないかを 把握するために .pc/applied-patches も使います。このように quilt とは 100% 互換ですので --without-quilt オプションはなくなります。

同じバージョンで、新しいオプション --single-debian-patch が作られました。 VCS を使っている人は dpkg-source を使って、(debian-changes-<バージョン> の 代わりに) debian-changes という単一のパッチを作成して自動更新できます。 これはフォーマット 1.0 における .diff.gz にやや似ていますが、その他の機能 (bzip2 圧縮や、複数の tar 玉など) の利点があります。 debian/source/patch-header にこの自動パッチのヘッダをセットすることができますので、 そこで変更内容を確認しやすい場所 (大抵の場合は VCS のどこか) を説明することができます。

パッケージの転換は、安定したペースで行われています: http://upsilon.cc/~zack/stuff/dpkg-v3/

自分のパッケージを転換する方法については、http://wiki.debian.org/Projects/DebSrc3.0 で基本的な情報を確認してください。

-- Raphael Hertzog

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この記事は debian-devel-announce に流れたニュースの翻訳です。 翻訳は石井一夫さん・今井伸広さん・佐々木洋平さん・倉敷悟が行いました。 ありがとうございます。

2010/06/18 21:17 リンク


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